春採湖を守る春採竜神様
春採湖の市民の森入口から左側へ上がった小山に祠があります。
竜神様です。
この竜神様の社の建立経緯については、釧路叢書「春採湖」で取り上げられています。さわりですがご紹介しましょう。
昭和9年に秋田県から1人の女性行者が釧路に来ます。竜神の住む春採湖が荒れ、汚れているので、守り清めるようお告げがあったとのこと。行者は毎日に水行をし、昭和10年に湖を最もよく見ることができる地に宮を建てたそうです。
この行者は、昭和25年まで竜神様をお守りしていましたが、北見のサロマ湖に竜神様をお祭りすると釧路を去りました、信者の中の1人の女性が、その後、この春採湖の竜神様をお守りしていたそうです。昭和33年に現在の社に建て替えられました。少なくとも、釧路叢書の記事は、この女性信者からの聞き取りで書かれたものです。毎年、6月15日、10月15日には信者たちによるささやかなお祭りもあったようです。現在がどうなのかはわかりません。(この2人の方々は実名で紹介されています。)
現在でも境内?の笹などは刈り込まれておりますので管理はしていただいているようです。鳥居(入口)があったのですが、平成29年の大風で崩壊してしまいました。写真手前に写っている木材が鳥居だった木です。再建してあげたいと思いますが、どうでしょうか?